何故私がBTSを好きなのか

こんばんは。


まるで学校で書けと言われて仕方なく書いた、やる気ゼロの作文みたいなタイトルになってしまいましたが気にせず行きますね 笑

 

 

 


いわゆる”ARMY”になってから実はまだ三ヶ月も経ってないド新規アミ🔰なのですが、

正直今まで生きてきてこんなにハマったものがあっただろうか、という勢いでここ最近はBTSにのめり込んでいます。

 

推し活をする中、ふと思ったことをどこかに書き留めたくてこんなものを書いてしまいました。

 

かなり自分のことについて語ってるので、長いです。それでもお付き合い下さる物好きな方だけ読むのをオススメします。

 

 


よろしいですか? それでは!

 

 

 

・・・・・・BTS、人気ですよね。(言うまでもないことかもしれませんが、)

 

彼らがプロデュースしたキャラクター、BT21とコラボしたユニクロのTシャツが売り切れただとか、

表紙を飾る雑誌が予約の時点で完売してるだとか、


そんなことを聞く度に改めて彼らの根強い人気を実感します。

 

私は田舎に住んでいるので正直Tシャツくらいなら買えるかなーと思ってたんですが甘かったです。

知り合いの方が買いに走られたそうなのですが、開店して三十分後にはもう何も無かったと・・・。

 

 

 

 

て、これじゃただの近況ですね、いきなり脱線してしまって申し訳ないです。さっさと本題に入ります。

 


そう、”BTSを好きな理由”。

 


でもまずは、それを話す前に私の話を少し。

 

(と言っておきながら全然少しじゃないです、ごめんなさい!)

 


私は、2017年の夏から約一年間、ヨーロッパのとある国に留学していました。


(国を言うと身バレしちゃいそうなので控えさせていただきます)

 


向こうでの単位取得が認められる留学扱いではなく休学扱いにしたので、私はいま一個年下の子たちと同じクラスにいます。

 

今年19になる、高校三年生です。

 

 

 

先ほど冒頭の方で述べた、”今まで生きてきてこんなにハマったものがあるか”、って、たった19年しか生きてないのにちょっと大袈裟だよ〜と思われた方もいるかもしれませんが、私は今までアイドルというものに一切ハマったことがなく、また元々音楽もあまり聞かない方で、たまに聴く時も有名な曲をちょいちょい拾っては聴く程度で、そんな私がまさかファンクラブに入って彼らのCDやアルバムを購入することになるとは思ってもみなかったんです。

 

 


ちなみに言うと彼らにハマるまでアルバムが何なのかすらよくわかってませんでした。兎角そういったことに疎かったんです。

 

 

留学していた一年は本当に色々なことがありました。良い事もたくさんあった反面、時には考えさせられることもたくさんあって。

 

後で書きますが、そこで経験した諸々が私がBTSにハマったきっかけに繋がっているんじゃないかなぁと、思ってます。

 

 

 

 

ちょっと暗い話になっちゃうんですけど、高校一年生の頃、私はクラスの男子にからかわれていました。


そのころの私は、あまり身だしなみに拘っておらず最低限清潔であれば良いや、という感じで過ごしていた上、だいぶ気弱な性格だったので彼らにとっては良い標的だったのかな、と思います。

 

イジメ、ではなかったんですけど、こちらの一挙手一投足をあげつらって仲間内で笑われるのはあまり良い気分ではなかったです。

 

向こうはわからないようにしてるつもりでも気づいちゃうんですよね。


相手がこちらのことをどんなあだ名をつけて呼んでいるかだとか。

 


いやだなぁとは思っていたんですけど、まあどうせ来年留学するしそれからはオサラバだ〜と無理やり気を取り直していました。

 

 

 

 

二年生になった時は、良いクラスの人たちに恵まれたのもあって留学するまで穏やかに過ごせました。

 

友達からサプライズでプレゼントも貰ったりして、今振り返ってみても、あのクラスの雰囲気はとても良かったなと感じます。

 

 


留学の話に移ります。

 


海外に出て日本の良さを再認識した、または今まで当たり前だと思ってたことが変わった、とか。


日本から出てみてこそわかるもの、って色々あると思うんです。
勿論私も海外滞在中にそういう体験をたくさんしました。

 

 

でも私が欧州の国に暮らす中で一番痛感したのは、”私たちアジア人はここではマイノリティなのだ”、ということでした。

 

 

 


印象的な体験があるので一つここで紹介したいと思います。

 


私はその一年間、とあるご家庭にホームステイしていました。


優しい人たちで、慣れない異国の暮らしに戸惑っていた私にとても親切にしていただきました。

 


けれどそんなある日、ホストマザーにふと言われたんです。

 


「〇〇(私の名)はアジア人みたいに目が細くなくて、美しい目をしているね」

 


何の悪気もなく、唐突にそう言われたものですから面食らいました。

 


私はこれと言って目が大きいわけでもないですし、かと言って小さいわけでもないのですが、褒め言葉としてそれを言われたことが少しショックでした。

 

 


なんとなく心がもやっとして褒め言葉として素直に受け取れなかったので、歳の近いホストシスターにその事を正直に言ってみたのですが、母も悪気があって言ったわけではないし、むしろ褒めてるんだよ?と逆に何故こちらが不満を訴えているのかわからない、といった風に返されました。

 


普段は私のことをまるで家族の一員のように扱ってくれる、とても良い家族なんです。

 

本当に人に恵まれたなと思いますし、今でも家族ぐるみのお付き合いを続けています。

 

けれど、だからこそ、そんな彼らからそのようなことを言われた時は少しショックでした。

 


いちいちこんなことに目くじらをたてる私が可笑しいのかな?とも思いました。


けれどアジア人として括られるのはあまり良い気がしなかったので

(みんながみんな目が細いわけでもないですし)、

比較的目がぱっちりしている中国の女優さんの写真を見せて、

「ほら、この人はアジア人だけど目は大きいよ」

と言うと、返ってきたのはこんな言葉でした。

 

「この人、アジア人じゃなくて欧米の人なんじゃない?」

 

 

単純に何故?と思いました。


アジア人の何を知っていてそんなことを言うのだろうと感じたし、じゃあ貴方たちにとってのアジア人のアイデンティティ、って目が細いことだけなの?とも思いました。

 


勿論世の中の皆がそういう考え方をしているわけではない、ということはわかっています。

 


けれど私は身近な人にそう言われて、思いがけず胸をぐさりと刺された気分でした。

普段私のことを気遣ったり尊重してくれたりした人たちだったからこそ、余計にです。


何より、彼らがそのように考えることに全く疑問を感じていないことにショックを受けました。

 

 

 

”貴方はアジア人だけど、アジア人らしくない大きい目だから綺麗。”

 

それを言われて喜ぶアジア人が、果たしているのでしょうか。

 


あからさまな侮辱ではないとしても、言われて良い気がするかというとそれは違いますよね。実際私もすごく複雑な気持ちでした。

 

 

 

 

___ここでいきなりBTSの話に飛びます。

 


BTSのリーダー、ナムさんが光が大きくなれば影も大きくなる、といったように。

 

有名になればなる分、アンチが増えてしまうのはグループの当然の宿命とも言えます。

 

最近は髪型や髪色、メイク、ファッション等といった外見要素を元にバッシングされたりしてますよね。


世界規模で活躍している彼らには時として心無い言葉も浴びせられます。


その心無い言葉の中に、見覚えのあるものが混じっていたんです。

 


”みんな同じ顔に見える、どこが良いの?”

 

”子供みたい、てか猿。”

 

 


それを見た時、留学していた頃の、あまり良い思い出とは言えない記憶が一気に蘇りました。

 

友達の誕生日会に参加した先で会った人にジロジロみられたり、顔を見ただけで笑われたりしたこと。

 

街を歩いているだけで冷やかされたこと。

 

アジア人は皆顔が同じに見える、と言われたこと。特に男性は髭があまりないので子供のようだとも。

 


すれ違いざまに中国語で言葉を投げかけてきた子供の集団。

 

 

 

からかわれて内心憤っていても、友達といる手前空気を壊したくないな、と思って我慢したり。

 

単に私が神経質すぎるだけなのかも、と思って悩んだり。

 

 

言われても黙っていたりすることが多かった私がBTSの歌詞を見た時、ドン、と胸を突かれたように感じました。

 

 


MIC Dropの一節、

 

<Haters gon' hate.  Players gon' play.  Live a life man.  Good luck>

どうせアンチはアンチ。遊んでるやつもそのまんま。自分の人生を生きろよ。幸運を祈ってるぜ。

 


DOPEの中の歌詞、

 

왜 벌써부터 고개를 숙여 받아 
”どうして早々に頭を下げるんだ、 うけとめろ”


모두 비실이 찌질이 찡찡이 띨띨이들
皆なよなよした意気地なし、バカな奴ら。

나랑은 상관이 없어 
俺とは関係ねぇ

 

 


Idolの中の歌詞、

 

You can call me artist
アーティストって呼んでいい

You can call me idol
アイドルでもいい

あにむ おっとん たるん むぉら へど
아님 어떤 다른 뭐라 해도
他のどんな呼び方だって

I don’t care
構わないね

I’m proud of it
誇りに思ってるさ

난 자유롭네
俺は自由だ

No more irony
皮肉はいらない

나는 항상 나였기에
俺はいつだって俺でいたいから

손가락질 해
後ろ指を指されたって

나는 전혀 신경 쓰지 않네
俺は全く気にしねえけど

나를 욕하는
俺を悪く言う

너의 그 이유가 뭐든 간에
お前のその理由が何だろうと

I know what I am
俺は俺自身をわかってる

I know what I want
自分の望むものを知ってる

I never gon' change
俺は絶対変わらない

I never gon' trade
取引なんかする気もねぇ

(Trade off)

 

뭘 어쩌고 저쩌고 떠들어대셔
何をワーワー騒いでるんだ?

I do what I do
俺は自分のやるべきことをなす


그니까 넌 너나 잘하셔
だからそっちは自分のことだけ考えててくれよ

You can’t stop me lovin’ myself

お前は俺が自分自身を愛することを止められない

 

 

バッシングを物ともしない歌詞ですよね。

 

 

へりくだるでもなく、毅然としていて”自分たちは自分たちだ”、というスタンスを貫く彼らが私には眩しく見えました。

 

 

 

国内だけで活動するなら経験しなかったであろう人種的な差別、偏見。

 


彼らも国を一歩出ればアジア人というマイノリティなわけですが、そんな彼らが欧米圏で人気を得ること、知名度を得ることって想像以上に大変なことだったと思うんです。

 


はっきりとした世界観を持った上で、流行りの音楽をうまく取り入れ、なおかつそれを高いクオリティのダンスパフォーマンスと組み合わせて、それに人々が共感するような歌詞をのせて歌っていた彼らだからこそ、成し遂げられた偉業だと思います。

 


私が留学していた頃はEDMが流行っていたのでShape of youやThe Spectreがガンガンかかってました。

 


聞く名前といえば、ヒットチャートを総なめにしているビッグネームの歌手かDJか。

 


その中に日本生まれ日本育ち、そもそも音楽に疎かった私でも辛うじて知っていた程の知名度を誇るアジアの歌手の名前は見聞きすることもありませんでした。

 


けれど、帰国してBTSにハマってから知ったことですが、実はクラスの何人かはBTSを知っていて好んで聞いている人もいたのだとホストシスターから聞かされました。

 


中でも一人熱狂的なファンがいて、インスタグラムにあげるストーリーは毎回彼らについてのことだとも。

 

 

私が留学した先は田舎の小さな港町です。こんなところにまで彼らの影響力が及んでいると知った時は、本当に驚きました。

 

 

 

彼らの人気を疑問視する声もありますが、そもそも音楽って人によって好みが分かれますし、いくらビッグネームだとしても音楽に疎かった私のように名前を知らない、という人だって中にはいるでしょう。

 

 


そんな中、ウェンブリー公演のチケット完売、リリースされたアルバムがビルボードチャートで初登場1位、他にもたくさんありますが、そういう記録を打ち立てた彼らは世界的に人気があると見ても良いんじゃないかなと思います。が、人それぞれなのでそこは置いておきます。そもそも話したいところはそこではないので。

 

 

 

 

ヘイターたちに対する毅然とした態度も好きな理由の一つですが、まだまだ理由はあります。

 


BTSのハイセンスな音楽もそうですが、何より彼らが世界で支持されているその最もたる所以はその人々に訴えかける歌詞、
ではないでしょうか。

 

 


(そもそも音楽に疎かった私が知ったような顔をしてハイセンスだの何だのいうのはちゃんちゃら可笑しいという意見も納得できます、しかしBTSの音楽は、私が留学して耳にしてきた音楽たちと遜色ない、つまり世界で通用するレベルのクオリティの高さだと素人ながら感じました)

 

 

 
メンバーたちが作る歌詞には、彼らの生い立ちや経験、抱いてきた反発心などが色濃く反映されています。

 

 

私はメンバーのソロ曲に特にそれが顕著に現れているように思いました。

 


メンバーのSUGAのAgustDとしての曲、The Lastでは彼が患っていた対人恐怖症、鬱、プレッシャー等、デビュー前後の精神的に参っていた時期のことについて言及されています。

 

 


決して楽ではなかった道のり。特に彼は人一倍苦労をしてきたのだということが歌詞から見てとれますし、様々なことに苛まれてきた内心を吐露した彼の曲は他にもいっぱいあります。

 

 


またSUGAに限らずBTSとして、彼らが持つ強みには完璧ではない姿を見せてくれる、苦悩している姿を見せてくれる、というのが一つあると思います。

 

完璧ではないからこそ完璧になろうと努力する姿、ステージ上はスポットライトを浴びて輝くアーティストでも、ステージを降りた後は一人の人間として色々なことに悩んでいた姿、謂れのない誹謗中傷に傷ついた心。

 

それを見た世界中の人が共感してきたからこそ、彼らはここまでのぼってこれたのかなと。

 


弱みを人に見せるってとても勇気がいることです。

 

悲しいことがあった時、深く傷ついた時、迷った時、まず頼りになる人に助けを求めますよね。

信頼できる人以外にはなるべく見せないようにするのが普通だと思います。

 

でも彼らはそれをあえて他人であり、観客でもある私たちに見せてくれます。

時にはこちらを気遣う温かいメッセージも添えて。

 

 


JINのソロ曲、Epiphanyの歌詞には彼の優しさ、芯の強さが表れています。

 

참 이상해
おかしいんだ


분명 나 너를 너무 사랑했는데
僕は確かに君を心から愛していたのに


뭐든 너에게 맞추고
何もかも君に合わせて


널 위해 살고 싶었는데
君のために生きようとしていたのに

 

그럴수록 내 맘속의
そうするほど自分の心の中の


폭풍을 감당할 수 없게 돼
嵐に耐えられなくなっていったんだ


웃고 있는 가면 속의
笑顔の仮面の裏にいる


진짜 내 모습을 다 드러내
本当の自分の姿をさらけ出すよ

 

(中略)


조금은 뭉툭하고 부족할지 몰라
少し不器用で完璧ではないかもしれない


수줍은 광채 따윈 안 보일지 몰라
こんな弱々しい光じゃ気付いてもらえないかもしれない


하지만 이대로의 내가 곧 나인 걸
けれどこのままの僕が"僕"だから


지금껏 살아온 내 팔과 다리 심장 영혼을
ここまで生きてきたこの腕と足、心臓と魂を

 

사랑하고 싶어
愛したいんだ

in this world
この世界の中で


빛나는 나를 소중한 내 영혼을
光り輝く僕を 大切な僕の魂を


이제야 깨달아
ようやく気付いた

so I love me
自分自身への愛に


좀 부족해도 너무 아름다운 걸
完璧でなくとも とても美しいんだ

I'm the one I should love

I'm the one I should love


I'm the one I should love
僕が愛するべきただ一人の"僕"

 

 

 

 

自分自身の脆さと向き合って、それを抱えて生きていくというその歌詞は、

帰国してからも悩んでいた私にとって大きな救いでした。

 

 

 

 

ここでまた私の話に戻ってきてしまうのですが、帰国してからの私は、どこか”普通であろう”、としていました。

 

 

一年生の時のように、後ろ指をさされないように、からかわれないように。


今時の流行りの髪型を研究して、メガネからコンタクトに変えて、小物も綺麗なものを揃えて。メイク道具や雑誌を買って。

興味があることだけではなく、みんなの間で話題になっているものをチェックして。

 

 

以前の私を知る友達からは変わったね、と言われました。それがその時はすごく嬉しくて、努力した甲斐があったなと密かに喜んでいました。

 


私らしくあればいい、という気持ちもないわけではなかったのですが、そのままの私でいた結果、からかわれることになってしまった一年生の頃を思い出し、もうあんな思いをするのはゴメンだ、今から私は新しく生まれ変わるんだ、なんてさえ思っていた私は、暫くそのまま、何とか新しい環境に馴染もうと努力し続けていました。

 

 

 

鼻につく奴と思われたら嫌だったので、人から聞かれない限りは留学の話も極力控えるようにしていました。

 

私の経験は私だけが知っていればいい、とも思っていました。

 

 

 

 


そんなある日、また裏でからかわれていることを知った私は真っ白になりました。

 

自分の中でやるべきことは全てやったし、隙の無いように行動の一つ一つに注意を払っているつもりでした。

 

 

これ以上何をすればいいのかわからなくて。色々頑張ったつもりでも受け入れられないということは、やっぱり私自身がおかしいのかな、などと悩んだりするうちに目指していた”普通”がだんだんわからなくなってきました。

 

 

誰も私のことなんか気にしていない、気のせいだ、と思うようにしても、今も誰かが言っているんじゃ無いか、と気になり出したら止まらなくて。

 


他人が言うからってどうってことないと自分自身で諌めても、何かをする度に、あの時のようにまた言われるのでは無いかと怯える心は変わることもなく。

 

 

 

気にするな、気のせいだ、という励ましは私にとって全く意味をなしませんでした。

それをやろうとして出来なくて打ちのめされていたからです。

 

つくづく弱い自分の心に嫌気がさしていました。

 

 

 


三年生になる前、新しいクラスが発表されたとき、特に悲しくも無いのに何故か毎日涙が止まらない日がありました。

 


直接これと言った理由があまり見当たらなかったんです。ただ、学校に行くのがとても億劫だと感じていたため、おそらくこのことが少なくとも関係しているんだろうなあとは思っていました。

 


気分を変えようとして、お気に入りのゲームをしてもツイッターを見ても特に変わることはなく。

 

 

毎日異常な量のティッシュが丸まって山になっていく様をどこか他人事のような気持ちで見ていました。

 

困ったことになったなぁと思っていたその矢先、私はBTSに出会ったのです。

 

 

もともと友人に勧められてはいたのですが、MVを見るだけで歌詞について自分から調べたりするほどハマってはいなかったので、その時BTSの翻訳動画を覗いてみたのも、ちょっとした好奇心からでした。

 


曲としてすごく好きだなあと感じていたMagic Shop、その中の歌詞にこういう一節がありました。

 


망설인다는 걸 알아 진심을 말해도
ためらう気持ちはわかる 本心を話したとしても


결국 다 흉터들로 돌아오니까
結局全部傷になって返ってくるから


힘을 내란 뻔한 말은 하지 않을 거야
"頑張れ"なんてありきたりな言葉を言うつもりはない


난 내 얘길 들려줄게 들려줄게
だから僕の話を聞かせてあげるよ

(中略)

 

난 여기 있었고
俺達はここにいて


니가 내게 다가와준 거야
君が俺に近付いてきてくれたんだ

I do believe your galaxy


듣고 싶어 너의 멜로디
聴きたい 君のメロディー


너의 은하수의 별들은
君の天の川の星達は


너의 하늘을 과연 어떻게 수놓을지
君の空をどう彩るんだろう


나의 절망 끝에
絶望の末


결국 내가 널 찾았음을 잊지마
最後に俺が君を探していたことを忘れないでほしい


넌 절벽 끝에 서 있던
君は絶壁の淵に立っていた


내 마지막 이유야
俺の最後の理由

Live.


내가 나인 게 싫은 날 영영 사라지고 싶은 날
自分が自分であることが嫌になった日 永遠に消えてしまいたいと思った日は


문을 하나 만들자 너의 맘 속에다
ドアを一つ作ろう 君の心の中に


그 문을 열고 들어가면 이 곳이 기다릴 거야
その扉を開けて入れば この場所が待っている


믿어도 괜찮아 널 위로해줄
信じてもいいんだよ 君を癒してくれる

Magic Shop

 

따뜻한 차 한 잔을 마시며
温かい紅茶を一杯飲みながら


저 은하수를 올려다보며
あの天の川を見上げれば


넌 괜찮을 거야
自分を取り戻せるはずさ

oh


여긴
ここは

Magic Shop

 

 

またMagic Shopの歌詞に感動して、他の曲を漁った先に辿り着いたのが、

このAnswer: Love Myselfでした。

 


정답은 없을지도 몰라
正解はないのかもしれない


어쩜 이것도 답은 아닌 거야
きっとこれも答えじゃないんだろう


그저 날 사랑하는 일조차
ただ自分自身を愛すことでさえ


누구의 허락이 필요했던 거야
誰かの許しが必要だったんだ


난 지금도 나를 또 찾고 있어
僕は今も自分を探している

 


But


더는 죽고 싶지가 않은 걸
もう死にたくはないんだ


슬프던 me
悲しんだ自分


아프던 me
苦しんだ自分


더 아름다울 美
もっと美しい美(me)

그래 그 아름다움이
そうさ その美しさが


있다고, 아는 마음이
あることを知っている心が


나의 사랑으로 가는 길
自分の愛へと向かう道

 

(中略)


왜 자꾸만 감추려고만 해 니 가면 속으로
どうして隠そうとばかりするんだ その仮面の裏に


내 실수로 생긴 흉터까지 다 내 별자린데
自分の過ちでできた傷跡だろうと全部自分の星座なのに


You've shown me I have reasons I should love myself
君が教えてくれた 自分自身を愛すべき理由を


내 숨 내 걸어온 길 전부로 답해
僕の息 僕が辿ってきた道 その全てで答えよう

 

내 안에는 여전히
僕の中には今でも

서툰 내가 있지만
不器用な自分がいるけれど


You've shown me I have reasons I should love myself
君が教えてくれた 自分自身を愛すべき理由を


내 숨 내 걸어온 길 전부로 답해
僕の息 僕が辿ってきた道 その全てで答えよう


어제의 나 오늘의 나 내일의 나
昨日の僕 今日の僕 明日の僕

(I’m learning how to love myself)
(学んでいる途中さ 自分自身の愛し方を)


빠짐없이 남김없이 모두 다 나
一つ残らず 余すところなく 全てが僕なんだ

 

 

 


__こんな自分でもいい。全てひっくるめて自分。自分自身を愛そう、と彼らが贈ってくれたメッセージは、まさにその時の私にクリーンヒットしました。

 

 

 

恥ずかしながら、私は”アイドル”というものに対して少々偏見をもっていました。

 

 

 

恋愛ソングばっかりだとか、薄っぺらい希望に溢れた歌詞だとか、今思えば本当にあらゆるアイドルの方々に失礼なんですけど、少なくとも彼らに出会うまでは、勝手にそういうイメージを持って敬遠していました。

 


まさか自分自身と向き合って、自分自身を大切にしてあげて、なんてメッセージを発してくれるアイドルグループがこの世の中にあるとは夢にも思っていませんでした。

 

 

というか彼らが表現していることからすると、どちらかというとアーティストといった方が正解な気もするのですが、アイドルとしての側面も持ち合わせていますし、彼らもそれを受け入れているのでここでは彼らをアイドルと呼ぶことにします。

 

 

彼らがアイドルであろうとアーティストであろうと私は彼ら”BTS”が好きですし、彼ら自身の楽曲であるIdolでそう告げられているように、本質は変わらないのでそれでいいのだと思っています。

 

そう、Kpopであろうがなかろうが、ラベリングするのは勝手ですが彼らは彼ら。

 

 


どの曲もいろんな人が心を込めて書いた歌詞であることには変わりないです。

だからこそアイドルかぁ・・・なんて意識を持っていた当時の私の浅見には呆れるばかりなのですが、その中でもBTSの彼らが届ける歌詞は、より彼らの深いところに根ざしたものだったからこそ、そんな私も惹かれたのかな、と思います。

 

 


Magic Shopを先ほどは紹介しました。私のお気に入りの曲の一つですが、そもそもMagic Shopという言葉は恐怖をポジティブにかえる心理療法の一つとされています。単なる題名ではないんですね。

 


MVではメンバーが自分のトラウマとなるものと引き換えに自分が幸せになれるものをそのMagic Shopで受け取っているのですが、よく見ると不可解なシーンがいくつも見られます。

 


そもそもBTSは一連のストーリーがあって、それぞれのMVに謎が散りばめられているのでMVのシリーズを通して色々考察していくのが醍醐味とも言えるのですがそこを掘り出すとまた長くなるのでやめます。笑

 

 

他にもヘルマンヘッセの小説”ダミアン”からインスピレーションを得たり、 MV中でSFファンタジー作家のアーシュラ・K・ル=グウィンの短編小説"オメルラスを去る人々"が暗喩されていたり、村上春樹のIQ84にインスパイアされてできた曲があったりと。

 


彼らの自分の表現したいものをとことん追求するという姿勢には脱帽です。


色んなとこにアンテナ張ってるというか、造詣が深いんだなと感じさせられます。


だからこそ、そんな彼らから生み出される歌詞が薄っぺらいなんてことはあるはずがないんです。


そして何より人に寄り添おうとしてくれる歌詞だからこそ、人の心に強く響くというか。

 

 

 

 

長々と書いてしまいました。まだまだ好きな理由はたくさんあるのですが、既に長いので割愛します。 笑 


以前の私は”好き”と言う気持ちには理由がつかないものだと信じていました。


食べ物の好き嫌いにせよ、何にせよ。何故好きかと問われてもはっきりと答えられないことの方が多く、また好きとはそういうものなのだと思っていました。

 

けれどBTSと出会ってその考え方も少し変わりました。好きという感情の中には、理由がつけられるものもあるのだと。

 

 

そして私がこの文を書くきっかけになるくらい、その理由が私にとって特別な意味を持っているのだと。

 

 


からかわれることを恐れる臆病な自分も、それを跳ね除けるだけの強さを持ち合わせていない情けない自分も。

 

 

自分自身を愛してと言ってくれた彼らのおかげで、誇れはしなくとも、そんな自分でも丸ごとひっくるめて愛してあげられるようにはなれたような、そんな気がします。

 

 

 

そして今度はIdolの歌詞にあるように、自分の生きたいように生きる。彼らのように強くはなれなくとも、周りに惑わされず自分の足でしっかり地を踏みしめて進んでいくような、そんな人生を送れるようになりたいと思いました。

 

 

たまに、何故もっと早くハマっていなかったのだろうと悔やむこともあるのですが、私の場合、彼らにハマったのは出会ったタイミングが大きく関係していると思うのでこのタイミングで出会えたこと自体が奇跡だと思うようにしています。 笑

 


彼らと出会ってから毎日が楽しいです。受験勉強や課題に追われる日々ですが、彼らから癒しを得ています。

 

 

書きたいことはとりあえずここに書き尽くしました。後悔はないです。笑

 

 

成人すらしていない若輩者のたわ言だと聞き流していただいても構いません。

 

ただただ、私が彼らに対する思いをぶつける場所が欲しかっただけなので。

 

 


最後になりますが、拙い文にも関わらずここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

 


またどこかでお会いしたら、その時はよろしくお願いします。